二十五絃箏

二十五絃箏は絃の数が25本ある箏です。

箏の絃は13本ですが、それに中音域・低音域を足したようなイメージで、基本的な調絃ですと「3オクターブ+3音」の音域になります。

材料は箏と同じように甲材は桐、角は紅木で造られており、糸はピンで巻かれています。

二十五絃箏は野坂操壽先生によって1991年に開発・発表されました。今年はそれからちょうど25年になります。そのルーツは二十絃箏の開発からになります。

箏は長い歴史の中を生きて来た楽器で ” 琴線に触れる ” と言われるほど人々の心に共鳴する音を出す楽器。野坂先生は13絃箏は古典の演奏に適し完璧な存在であるが、現代曲を演奏するのには構造・機能上出せない音が多く、音域の狭さが問題になる。また西洋楽器と互角に演奏できる「独奏楽器」にするためには箏の音域を広げる必要性があると考えられ、二十絃箏の開発へ着手されます。試行錯誤を繰り返し、音テストを繰り返し、1969年に二十絃箏が発表されます。その後も楽器を改良をし続けながらも、二十絃箏の曲が多く生まれ、多くの方が二十絃箏を演奏するようになり、楽器は定着していきます。

野坂先生はご自身の活動休止期間の後、二十絃箏制作から22年、伊福部昭先生の『ギターの為のトッカータ』を弾くために「もう1本」、『日本組曲』を弾くために「もう2本」と絃をさらに増やしていきます。甲材・糸幅・枕角の形状・竜角の高さなど様々な検討を経て、1991年に二十五絃箏は発表されました。(参考:野坂惠子著『悠久の音を求めて』)

それから25年、楽器は今もなお改良され続けており、二十絃箏同様に多くの曲が作られ、先生の演奏に魅せられた方々が二十五絃箏を手にして、演奏され続けています。

二十五絃箏制作25周年、

二十五絃が25歳。

そんな二十五絃箏の演奏会をご紹介します。

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熱い思いの詰まった楽器の演奏を、ぜひお聴きください!



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